2013年7月アーカイブ

退院後1カ月が経ちました。

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 下の写真の通り、創部は本当にきれいです。まあ、運悪く2回も同じところを切った割には傷跡は小さいと思いますが、手術傷跡は少し残るかもしれませんね。

 症状は日々良くなっている感じがします。じっとしていたら、もっと痺れもましなんだろうけど、ジョギングや筋トレをしているせいで翌日なんかは痺れが少しひどくでます。じっとしていればいいのにねえ。ただ、日常生活には支障はないので、体を疲れさせない限り気にならない程度です。

 C7の症状は麻痺はなかったんですが、筋萎縮が1月頃から急に進行して、見る見るうちに腕が細くなってきたのは本当にストレスでしたね。「頸椎症性筋萎縮症」をネットで検索すると、結構な筋肉の萎縮がある人のブログなんかが出てきて、驚愕しています。普通は上腕の形は筋肉でなめらかな曲線を描いているのが正常だと思うんですが、私の左腕も上腕三頭筋が委縮したために、骨の直線が腕を形作っているような外観になってしまっています(家内は良く見ないと分からないけど、と言ってくれますが、私には慰めにしか聞こえません)。普通に重たい鞄とかを持てたりするので、主治医もこの「頸椎症性筋萎縮症」とは病名を付けませんでしたが、実際にはこれもあるでしょうね。筋委縮がひどい人なんかは車のハンドルも握れないくらい筋力が衰えるそうです。私の場合、3カ月くらいで腕が細くなったので、麻痺が症状に出ていない方も、この「筋萎縮」には十分注意しましょう。なぜなら、手術で神経根の圧迫を解除出来ても、萎縮した筋肉を元通りにするにはリハビリ、筋トレをしながら1年~数年かかるそうです。これはショックでした。昨年末ごろまでは両手とも5kgのダンベルで筋トレしてましたが、今は左手は2kgのダンベルがやっとなので、これで気長に筋トレして、早く5kgのダンベルで筋トレ出来るようになることが、目下の目標です。

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「風立ちぬ」を観た

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 「風立ちぬ」を観た。とても良い映画であった。美しいものは常に真実であると言わんばかりに「美しい」という言葉を口にする主人公は天才肌のエンジニア。私は天才肌ではないが、天才肌の人は常に美しいものを追い求めるんだなあと改めて実感してしまった。この映画を観ながら、少し前に観た「A Beautiful mind」という映画を思い出した。ノーベル経済学賞を受賞した数学者(経済学者)の半生を描いた映画で、狂気にも思える表現が全編にわたるが、天才とは美しいものを追い求めるがあまりに空想なのか現実なのか分からなくなってしまうという表現が似通っていた気がする。また「風立ちぬ」でもそのような表現技法が用いられている。

 主人公の求める美しさは彼の恋愛観にも及ぶが、恋愛は一人で成就できるものではなく、フィアンセの気丈な振る舞いも伴い、美しいがあまりにはかなすぎた気がする。結婚式のところは涙があふれてどうしようもなかった。

 宮崎駿作品にしては久しぶりに大人な作品と言う感じがした。映画館を出て、なぜかもう一度「A Beautiful mind」が観たくなった。

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昨日よりジョギング開始

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 神経根症の痺れも冷感が伴わなくなってきたので、気分がすごい楽になってきた。退院直後すぐにジョギングを開始する予定であったが、そんな気分にはなれず、左指先の痺れのせいでかなり鬱な気分であった。思えば、今年の1月から退院までの約6カ月間は、まさに心身ともに半病人であった。症状自体は15年あまりであるが、この6カ月間は本当に辛かった。この失われた6カ月間を取り戻すために、昨日からジョギングを開始した。いや、ジョギングを開始したい気分にようやくなってきたというべきであろう。

 ジョギングウェアやジョギング時に聴く小さなIPODまで用意していたのに、少し開始が遅れていた。距離は4,200m、時間にして30分であった。途中で息切れするかと思ったが、何とか完走できた。その後、腹筋、ダンベル、柔軟体操をこなし、合計1時間半くらいのメニューである。しかし、細くなった上腕三頭筋はどうやれば効果的に太くなってくれるだろう?鏡を見るたびに不安が募る。

 今朝、昨日のリバウンドが出ないか不安であったが、問題なかった。若干親指の痺れがあるような気がするが、まあ気にならないレベルである。

 今年は中止しようと思っていた家族旅行も急遽昨日予約を入れた。急なので、ほとんどいっぱいだったけど、なんとか家族サービスも出来そうである。

手術を終えて3週間

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  前回、疼痛が出てと書きましたが、これは表現の誤りで、疼痛ではなく痺れだと思います。でも、とうとうそれも薄れてきて、完治の兆しが見えてきました(涙)。どのような症状なのかを人に伝えるのは難しいですが、頸椎ソムリエにならないと主治医に伝わらないので、面倒くさがらないで大いに表現しましょう(笑)。

 私の場合、冷たさを伴った痺れが肘から指先へとあったのが、ただの痺れだけになってきました。よく正座したあとに痺れることがありますが(あれはあれで強烈ですが)、あの痺れには冷感は伴いませんよね。ちょうどあの感じに移行しつつあります。

 ま、しかし障害物はすべて除去したのに、痛めた神経根が回復するのには時間がかかるんだなあとつくづく思います。もう少しという感じ、日に日に良くなる感触を得る今日この頃です。

 

2回目の手術後の診察

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 久しぶりに闘病記ネタですが、今日、浜松の主治医のところに手術後初めて行ってきました。主治医の顔をみるとホッとしますね。でも、退院後とくに養生モードではなく通常モードで仕事していたら、リバウンド以上の疼痛がやってきて、先週末はくじけそうになりましたね(笑)。神経根症は15年も痛みと小康を繰り返してきたのに、リスクを賭して手術までしたんだから、もう疼痛はないだろうと鷹をくくっていたら、結構な疼痛がきたので狼狽しましたね(笑)。主治医先生も手術時の姿勢がかなり影響したんですねと仰っていたんで、今後は手術時の姿勢も考慮してより丁寧な手術が行われるんでしょうね。まあ、社会は人々の犠牲の上に成り立っていることの方が多いわけで、主治医先生もそのことの重要性を振り返っておられましたので、社会に還元するという意味で痛みを感じることにします(笑)。

 ところで、私は気分が滅入りそうなときは古い映画ですが、「ショーシャンクの空に」という映画を良く見ました。これはぜひ観て欲しい映画です。本当に良い映画です。主人公のアンディーデュフレーンが「Hope is a good thing(希望を持つことはすばらしい)」と最も重要なシーンでこのセリフを述べますが、そのシーンとラストの青く澄み渡った景色に思わず号泣します。私はもう50回以上はこの映画を観ていますね(笑)。頸椎症で患っていらっしゃる辛抱強い方はぜひこの映画を観ていただきたいですね。「Hope is a good thing」です。ぜひ騙されたと思って週末の夜長にご覧ください。それ以来のファンですが、脇役というか重要な脇役のMorgan Freemanは本当に渋い俳優で、Morganの語りが全編に沁み渡る本当に本当に良い映画です。

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「風立ちぬ」は観に行かねば

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 まあ、子どもの頃から何かとお世話になった宮崎駿作品の新作がもうすぐ封切になる。「風立ちぬ」という題目であるが、真夏そして八月の長い夜に、戦争、平和、生き抜くことについて考えるという意味では良いかもしれない。息子たちと一緒に観に行こうと思っている。最近、「永遠の0」という小説も読んだ。あれもなかなか良かったが、そうでもしないと戦争を知らない世代である私とその息子たちは平和のありがたさが分からないであろうから、どういう内容かはっきり知らないが、とにかく観に行かねばと思っている。

 それにしても、主題歌が松任谷由美の「ひこうき雲」とはなあ。この曲のエピソードは色々と言われているが、とにかく何故か泣けてくるのである。朝、通勤電車のIPODで聞いていても何故か目頭が熱くなるのに、夕方、黄昏どきや、ましてや宮崎駿作品とのカップリングとなると、男泣きは必至である。本当にどうしよう?

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クリアアサヒのCMソングにモノ申す

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 松下奈緒が出演する「リッチしよう」というCMは苦情が殺到し、一旦打ち切りになったCMであるが、その理由はあえて言わないことにするが、私のような音楽好きにはむしろ復活した「リッチしよう」の新CMのバックで流れるウルフルズの「かわいいひと」とのアンマッチに腹が立つ。結局、終始このCMのプランナーは駄目かもしれない。

 このウルフルズの「かわいいひと」という曲は平成版の「母に捧げるバラード」であって、決して松下奈緒のような恋愛の対象となる可愛い異性に対して歌っているものではないからである。古くは、美輪明宏の「ヨイトマケの唄」に通ずる母への賛歌であり、ウルフルズのこの歌はそういう意味で私のお気に入りの曲だからであり、何も分かっていないCMプランナーがさびの部分だけをアルコールのCMに採用しただけで、まったく分かっていないから本当に腹が立つのである。だいぶ前のTVであるが、武田鉄也氏が三輪明宏氏の前で、母に捧げるバラードは美輪さんの曲をパクリました。すみませんでした。と冗談ぽく謝っておられた。たしかに「今も聴こえる」で始まるフレーズはそっくりかもしれない。でも、それを言ってのけた武田鉄也氏のことはその番組を見てからファンである。まあ、それはさておき、クリアアサヒのCMプランナーもう少し唄の行間というか本質に触れてほしいものである。

久しぶりに日本酒

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 写真の日本酒、「美丈夫」という高知県のお酒、なかなかのクオリティと自称酒通が認めるお味であった。お値段も手ごろである。呑んだ後から、この夏、もう一度呑もうと決めている。喉ごし、吟醸香(香りは高くないが、ほどよい)、サラサラ度合いなど、夏向きのとても良いお酒であった。この「美丈夫」は発泡性のものを飲んだことがあり、これもなかなか美味であるが、ふたを開けるときに乱暴にあけると、半分くらい噴き出してしまい、私もその経験があるので、注意されたし。酒の肴は、私は茄子の漬物(但し洋カラシで食されたし)、ジャコおろし、鯵の南蛮漬け、ごま豆腐などである。おすすめ。

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  これで「私の闘病記」は最後にしようと思います。厳密には神経根へのダメージからの回復が完全ではないため、少し痺れ(感覚麻痺のような感じ)が残っておりますが、徐々に回復することを期待しています。

 私と同じ症状の方、保存療法でも、手術療法でもとにかく情報を出来る限り収集してから意思決定してください。そして家族には伝えるも自分で意思決定してください。家族もそれを理解してくれるはずです。私が参考にしたHPやサイトで拾った大学病院の論文の抜粋(PDF)を以下に紹介します。参考になればと思います。

 

①脊椎手術ドットコム

 神戸市にある神戸労災病院の副院長の鷲見正敏先生が解説されているサイトですが、今年の1月末頃、まったく無知であった私が本当に参考になったサイトです。特に、頸椎症性神経根症と脊髄症との違いなどが分かりやすく書いているのと、保存療法から手術療法へシフトするときのポイントなどが分かりやすく書いてあります。

http://www.sekitsui.com/9specialist/sp005.html

 ②千葉大学の論文(PDF)

 「頸椎症性神経根症 手術」と検索すると、検索結果に表示され、クリックするとPDFの論文が表示されます。私はダウンロードして一読させていただきましたが、特に印象に残ったのは、保存療法と手術療法とで数年後には同じ結果となるという統計的データが報告されているという点です。私の症状「頸椎症性神経根症」は上記①にも記載がありますが、手術する人は全体の5-6%くらいらしく、要するに症状が出た時は耐えがたきを耐え、しばらく収まるのを待っている人がほとんどだし、統計的にもそうだということなんでしょう。私も15年来症状が出たり収まったりの日々でしたから、これは頷ける内容です。しかし、私の場合は筋肉が急激に細ってきたため、これは年貢の納め時と手術療法を選んだ経緯があります。

頸椎症性神経根症に対する治療(PDF).pdf

 ③みんなヘルニア仲間

 これは、ヘルニアなど神経根症や脊髄症(腰椎、頸椎すべて)の症状で悩んでおられる方がその悩みを掲示板に書いて、同じような症状の方、克服された方が親切にアドバイスしてくれる本当にありがたいサイトです。私もお世話になりました。私が闘病記を書こうと決意したのもこのサイトの管理人さん(楽楽さん)に優しくアドバイスをいただいたからです。ただ、管理人さん、最近体調を崩されていたみたいで、ゆっくりと運営されていらっしゃるので、節度をもってマナー良くアクセスしてあげてくださいね。

http://www.fancy-popo.com/communicate/HerFrnd/HeKxb_PJRmYC/Rhnbs.cgi?list=topic

 手術編の最後になりますが、結局私の選択した手術は「顕微鏡下による前方椎間孔拡大術」という手術になりました。これは、以前ブログにも書きましたが、偶然この手術をした方のブログを発見し、そのとき予定していた手術をキャンセルして選択した手術だったのです。主治医先生には闘病記をブログに書きますよと伝えて退院したので、先生の病院のHPをリンクしても良いだろうから、詳しいことは下のリンクからご覧ください。私がこの手術を選択した理由は一言でいうと、レーザーを除く執刀手術のなかで一番手術そのもののダメージが小さいと判断したからです。これは主治医先生もそう書いておられます。私にはよくわかりませんが、脳神経外科は前方からが多く、整形外科は後方からするのが多いと仰っておられました。ただ、先生にも質問しましたが、なぜ後方からの椎間孔拡大術の方がメジャーなんですか?という問いに対して、後方からだとメスを入れていく際に危ないもの(動脈や神経束など)がないからだそうで、その代わり筋肉組織が後方からだとあるため、手術で筋肉組織を切ったりとか骨からはがすことをするせいで後遺症が残るリスクはあるとお答えになりました。あと術後の回復が神経根症そのものよりも後頭部痛で悩まされるかもしれないとも仰っておられました。私もなんとなくそう感じていたので、最終的に前方椎間孔拡大術なるものを選択したのです。

 私は、主治医先生からリベートは貰っていませんが(笑)、頸椎症性神経根症なら、この「前方椎間孔拡大術」をお薦めします。本当に低侵襲な手術なので、体力のある人なら日帰りも可能でしょうね。そのくらい術後のダメージが小さいと思います。あと、頭で理解しないと私は手術を受けられないと書きましたが、後方椎間孔拡大術だと、直接的に骨棘を切除せずに、場所は知りませんが、神経根の後ろの壁?をはずして、間接的に神経根への除圧を行うそうで、骨棘はそのままだそうです。でも前方からだと、直接骨棘を切除するので、効果が大きくでるそうです。まあ、私は素人なので詳しいことは以下のHPをご覧ください。メリットもリスクも書いてあります。

 最後に余談ですが、この主治医先生に退院前夜に手術DVDの上映会をしてもらった際に、少し世間話をさせてもらったのですが、「何で脳神経外科なんて選んだんですか?」とかお聞きした際に、医者と言えば手術を伴う仕事で、子どものころに読んだブラックジャックに憧れていて、、、と仰っておられました。そんな雰囲気を醸し出しておられますので、受診した際にはそう言ってあげてください。テンションあげて良い結果を出してくれますよ(笑)。本当に良い先生です。少なくとも私には合っていました。私も仕事が公認会計士なので、同じようなことが言えますが、専門家たるもの顧客からの相談等、直面する事象に対して常に鳥瞰できるくらいの経験と注意深さと自信を持っていないといけませんが、だからといって上から目線では駄目で、常に患者(クライアント)目線でないといけないと思っています。この先生は、そういう意味でそれを兼ね備えてらっしゃると私は思います。ちょっとブラックジャック風に格好はつけておられるように見えますけどね(笑)。先生、見ていたらごめんなさい(笑)。

 

すずかけセントラル病院

http://www.suzukake.or.jp/central/html/topics-keibushinkei-02.html

 

 最初の手術は某総合病院で行う予定であった「後方椎間孔拡大術」というものであった。最終的にはこの方法も選択しなかったのであるが、頸椎専門の整形外科では、おそらくオーソドックスな方法がこの「前方除圧固定術」と「後方椎間孔拡大術」ではないだろうか。あくまで素人による私見とご容赦いただきたいが、この2つの手術法の説明をしていただき、比較的ダメージの小さいほうは「後方椎間孔拡大術」ではないかと理解したので、こちらの方法でお願いしますと言いたいところ、当時の主治医からも「後方椎間孔拡大術で十分効果があると思います。」と仰っていただいた。ということで、5月末にこの方法で手術することが決定したのである。この手術の前に「頸椎硬膜外持続カテーテル」を実施したことについては記載を省略します(過去ブログをご覧ください)。

 「十分効果がある?」という言い回しが気になっていた。京都の某クリニックの頸椎専門医も同様のことを仰っていたが、「前方除圧固定術」の方が効果はあるそうで、効果の優劣としては「前方除圧固定術」の方が上なのかもしれない。これは本当の話なのであるが、何度説明を聞いても、この「前方除圧固定術」の手術法、もっと言うとその手術の効果が理解できなかった(笑)。何やら、患部の椎骨なるものを切除し、代わりに自分の腸骨なるものをチタン製のケージの中にいれて椎骨を固定する云々という説明であったと思う。そんなことをしたら頸が回らなくなるのではないか?とか、随分大掛かりな手術だなあ、これは相当、手術後リハビリに時間を要するのではないか?など疑問というか恐怖心が起きるも、最後まで頭の中で理解できないので、こんな手術は受けたくないと考えていた。結局、当時の主治医からも「後方椎間孔拡大術」でいきましょう。ということだったので、ほっとしたのは言うまでもない。ただ、結果として、この専門医も選択しなかったのは、手術を控えた、ひとつ前の外来診察日に、どのような手術を行うかという説明が全くなかったからである。結構、慎重な性格なので、「後方椎間孔拡大術」なるものもいったいどんな手術なのか説明があっても良いが、なんの説明もなかったので、この最後の外来から手術までの3週間、ものすごい不安感がストレスとなっていたのを今でも覚えている。ただ、今から考えると、それほどオーソドックスな方法なので、説明は要らないだろうという医師の判断があったかもしれない。しかし、最終的に手術をお願いした主治医から「後方椎間孔拡大術は顕微鏡下ですか、それとも内視鏡ですか?」と聞かれたときに、そう言えばどっちだろう、それさえも聞かされていなかった、あるいは患者に伝える必要がないと判断されたのかもしれないが、手術の詳細も知らないで切り刻まれるのかと考えると、一瞬にしてその病院で手術するのが嫌になってしまったのである。

  理不尽な話だと思うが、患者は手術法を選択できるわけではない。がしかし、医師(ないし病院)を選ぶということで間接的には選択できるし、私はそういう意思決定をして、現在に至っている。今回からは、最終的に選択した手術法に至る過程を述べていきたいと思う。

 今年の1月中旬に、C6-C7の神経根症がひどくなってきたので、HPでどのような外科的処置があるのかを検索する毎日が始まったのであるが、まず最初に目に飛び込んできたのは「PLDD」という手術法であった。ご承知のことと思いますが、PLDDは低侵襲で日帰りという謳い文句であったため、私の選択肢にまず入ってきた。PLDDを専門に行っているクリニックや大学病院など計5件くらいに問い合わせたが、大学病院は主に腰椎ヘルニアに適用しているところが大半であったこと、開業クリニックは50万円~100万円くらいと高額な医療費であったため(もちろん自由診療)、頸椎適用で、かつ30万円くらいまでと検索していると京都市内の開業クリニックで該当したため、1月末にその先生に診てもらったのが本当の最初の診断であった。この先生、「診断の結果、あなたの症状にPLDDは効果がない。」とばっさりであった。「え?」と思ったが、PLDDは突出した軟骨の核をレーザーで照射してヘルニアの外へと向かう圧力を下げることで間接的に小さくするというもので、歴の長いヘルニアや骨棘などには効果がないという説明であった。今から考えれば、この先生は良心的であったと振り返る。なぜなら、知識のない私にとりあえず施術しても分からなかったのではないかと思うからである。「それでは?」という私の問いに、「あなたの場合は、ヘルニアないし骨棘もかなり大きいから、前方除圧固定術ないし後方椎間孔拡大術が適用されるべきでしょう。」とお答えになった。「分かりました。検討してみます。」とだけ伝え、この病院を後にした。その後、この病院には行っていない。なぜなら、頸椎専門の有名な先生ではあったが、個人開業のクリニックで手術や入院をするのはホスピタリティが低いと本能的に判断したからであった。また、私自身その手術法がどんなものであるか、頭で理解するまでは絶対に意思決定できないタイプであったからでもある。PLDDについては、私は以下のHPを参考に情報収集をした。参考にされたし。

http://www.tsuikanban-hernia.com/about-pldd.html

今回から何回かにわたって、私の闘病記を総括していきたいと思います。もちろん、まだ症状は残っているわけで、闘病記は完全に終わったわけではありませんが、とりあえず西洋医学による外科的な処置はすべてやり尽くしたと思っております。

「不幸にも後悔する事態となっても、やらないで後悔するより、やって後悔したほうが少しまし。」が私の生活信条でございまして、まずは、この6カ月で意思決定したことに対する悔いは全くありませんことを申し添えておきます。また、このようなブログで自分の闘病記を記録しようと思ったのは、私と同じような症状で思い悩んでいる方々に少しでも参考になったらという思いからです。私の闘病記がそのような方々の参考になってくれればと思っております。

 下に3D-CTによる術前と術後の写真を掲載しました。術前のC6-C7(水色箇所)にほとんど隙間のないことが窺えるかと思います。これに対して術後のC6-C7は綺麗に隙間ができ、神経根症が根治したことが窺える画像となっております。実際、自覚症状としてもC6-C7の症状は全くなくなりました。

 次に術前のC5-C6(オレンジ色)ですが、ちょっとだけ骨棘が出ているのがわかりますでしょうか?これが、私がついでに切除しておいてと言った箇所なんですが、術後のC5-C6ではこの部分もなくなっているのが窺えます。ただ、不幸にも現在残っている症状は、この骨棘が災いしているのかどうかは不明となってしまいました。というのも、1回目の手術の姿勢からC5-C6間に椎間板ヘルニアが発生したことを主治医から伝えられたからです。1回目から2回目の手術のインターバルはわずか2週間くらいの間だったので、このヘルニア(軟骨突出)だけが原因ではないかも知れませんが、とりあえず現在も残る症状はC5-C6ということになりました。

 神経根症の診断の難しさを主治医は常に口にされていましたが、高位診断と画像診断のコラボレーションは医師の経験にも左右されますが、患者側の表現力も重要のようです。「痺れている」「腫れている」「麻痺している」は微妙に使い分けないといけないし、特にどの部分がどうすればどのような症状になるかを面倒くさがらずに多彩なボキャブラリーで表現することの重要性を感じたこの6カ月でした。

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