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手術後2日目
今日は昨日よりは若干左手の疼痛もなくなったような気がする。しかし、神経を患うというのは本当に恐ろしいなあとつくづく思い知らされた。主治医からリバウンドがあるということは聞かされていたが、もうそこにないはずの骨棘による圧迫と同様(若干種類は違うのであろう)の痛みがそのまま残っているのは理解し難いものがある。15年間もほぼ3分の1くらいに押しつぶされた神経根が急に解放されたからなんだろう。一体、患部はどうなっているのかなあと思ってしまう。
話は変わるが、私のお世話になっているのは「脳神経外科」である。以前お話ししましたが、「頸椎整形外科」からの変更である。少し、プライベートな話しになるが、私の11歳になる息子が生れてすぐにこの「脳神経外科」にお世話になった。小児科で少し頭の鉢が大きいですねと言われ、MRIで検査し、くも膜のう胞の形成による「脳梁欠損症」と言われた。頭の中が真っ白になったことを覚えている。幸い、重度の身体障害まではいかなかったので、普通の小学校に通っているが、この症状を患うと、言語能力が低いため、まあ分かりやすい話、ドモリや対人恐怖症など、自閉症の軽いような症状がある。だから、普通に生活しているが、会話がおぼつかない。事あるごとに手紙を書いたりしてくれる。親バカと言われるかもしれないが、文章にすると、まあまあの意思表示をしてくれるので、将来は物書きにでもなってくれたらなあと思っている。入院する一日前に「おまえは長男だからパパがいない間はママを助けて、弟の面倒をみて、しばらく収入がなくなるから無駄遣いしないように頑張ってくれよ。」と冗談ぽく伝えておいた。入院出発の日、私の荷物の上に長男坊が書いた手紙が置いてあった。私の言った内容を理解してくれたのだろう。しっかりとした字で書いてくれていた。とても心強く、家を後にすることが出来た。
【以下は、長男坊が書いてくれた手紙の全文】

手術後1日目
昨夜は2時間毎に目が覚めた。特に苦しいわけではないが、手術後ほぼこん睡状態だったので、眠りすぎたからであろう。付き添いの妻も帰ったので、一人病室で長い夜を過ごした。朝起きてみるが、やはりリバウンドと称する症状が左腕にでている。手術は成功し、骨棘を取り除いたので、椎間孔は正常に開いているらしいが、15年間も圧迫していた神経根に急に血流が良くなって内出血のように腫れるのが原因とか、骨棘を削る際のドリルの熱で神経根が一時的に炎症を起こすことが原因だそうだ。しかし、下の写真を見てもらえば分かるが、非常に低侵襲な手術であったことは分かる。写真は今日の午後1時半ころにセルフで撮ったものだ。とても4時間の手術を終えたとは思えない感じである。普通に歩けるし、ローソンに買い物にも行った。あとは、このリバウンドさえなくなれば、復活であるのだが、、、。
それにしても、手術の創部より、気道を確保するために入っていたドレンを抜いたあととか、尿道に入っていたドレンのせいで、喉は胃カメラを入れているときのような痛さがするし、尿道というかオ◎ン◎ンの先がおしっこをするたびに痛い。まあ、全身麻酔の手術には伴うものらしいが、これらのほうが本当にじわじわ痛い。

手術直後
初めての全身麻酔による手術であった。手術室に入って7,8人のスタッフがいたであろうか、手術台の上に乗せられて、色々な器具を取り付けられ、酸素マスクを付けますと言われた瞬間から記憶がない。次の瞬間、「◎◎さん」と自分の名前を呼ばれたことに目が覚めた。臨死体験とでもいうべきか、とても心地よい気持ちから目が覚めた瞬間からあちこちが痛い、生きているという実感は再び痛みから始まった。その後、医師や看護師、妻から声をかけられたが、意識が朦朧としていてあまり覚えていない。この文章は一日経ってから書いているが、手術時間は4時間であったようだ。医師からは、頸椎症の症状は神経への減圧を行ってもしばらくはリバウンドがあり、100%の改善をすぐには望めないそうだ。確かに言われた通りであった。むしろ、手術する前より疼痛や痺れがある。筋肉のけいれんもあり、とても不安な気持ちになった。明日からの回復に期待したい。とても長い夜であった。

手術日当日

午前5時ころ目が覚めた。妻は横の簡易ベッドでまだ眠っていた。病院の朝は早い。6時起床であるが、緊張しているのか早く目が覚めた。今日は一日絶食だそうな。水分も午前7時以降は摂ってはいけないらしい。
手術は午前9時スタート、全身麻酔の手術なので、その準備から始まってすべてが終わるのは午後1時ころらしい。
あと2時間、緊張してきた。
写真に写っているものを手術で身につけるそうな。T字帯?Tバックのおむつかな。かけ布団のようなものを掛けてくれるらしいが、全裸で臨むそうである。
午前7時20分。さあ、頑張るぞ。
入院日そして手術前日
午前5時半に起床し、6時50分に家を出た。お世話になる病院が大阪から遠方のため、8時の新幹線に間に合わせるためである。
午前10時、無事に病院に到着。明日の手術の説明や入院のオリエンテーションを受け、後は部屋でPCに向かい、仕事をしながら時間をつぶす。
午後3時、妻が手術の説明を聞くためと、明日の付き添いのため遅れて病院に到着。久しぶりに夫婦水入らずでゆっくりと話をした。
午後4時、主治医から手術の説明を聞いた。一度聞いていたが、改めて聞きなおした感じだった。とても分かりやすい説明であったが、聞けば聞くほど、首のあたりが痛くなる感じがした。
午後6時、夕食をとる。
午後7時、明日から入浴できないので、シャワーに入る。
午後8時から妻と談笑し、午後9時消灯。
総じて穏やかな一日であった。