そもそも頸椎症とは

私は自分がこの症状と診断される前までは、首の痛み=頸椎の椎間板ヘルニア、と思い込んでいた。ところが、この症状と向きあうようになってから、特に最近になって分かったことは、頸椎症にはその原因が大きく2種類あって、椎間板の変形(椎間板ヘルニア)と椎骨の変形(骨棘の生成)があるということ、また、それが原因して起こる症状も大きく2種類あって、脊髄が圧迫されて脊髄症状が出るものを頸椎症性脊髄症、神経根の症状が出るものを頸椎症性神経根症とがあることです。
 原因の一つである椎間板の変形は、交通事故やスポーツなどによる怪我などが原因して起きることが多く、外部からの衝撃によるものであるが、椎骨の変形は、加齢によって起きる、どちらかというとスパンの長い原因によるものである。私はテニスのサーブ練習の翌日から鞭打ち症状が出たので、ヘルニアだと思い込んでいたが、最近(平成25年)になって、骨棘によるものであることが判明したのである。

頸椎症を自覚するきっかけ

平成9年頃だったと思うが、当時30歳前後で、仕事がデスクワークということもあり、運動不足とストレス解消のために始めたテニスであったが、ちょうどサーブ練習のときにコーチに「凄いですね」とおだてられたのをいいことに、強烈なサーブを何本も打っていたところ、練習直後から頸のあたりに違和感を感じていた。翌朝、仕事に行くために起きようとするが、鞭打ち症状のような状況であり、首が回らないほど痛かったことを今でも覚えている。これが、私の頸椎症と向き合うことになるそもそもの発端である。しかしながら、今になって思うと、長い間これが原因と思っていたが、これはあくまで私の症状を気付かせてくれたきっかけになることを後から知らされることになるのである。