紀伊半島一周ツアー

 昨年は行けずにいたので、今年は3泊4日で紀伊半島一周ツアーを敢行した。天候には恵まれないかと思っていたが、結果的には毎日晴れて、とても良い旅行となった。
 1日目は「銚子川」、三重県を代表するといっても良いくらいの清流で、今年も銚子ブルーを堪能した。TV番組でも紹介されたことがあったが、晴れた日などにゴムボートで浮いていると、空中に浮いているような写真が撮れたりするほど水の透明度が高い。

2日目は「古座川」、和歌山県には他にもたくさんの清流があるが、ここは私のお気にいりの場所である。とういうことで今年も行って来ました。いつものように、泳いで、小魚釣りをして、川岸でちょっとしたBBQをして、ビールを飲んで至極の時間を過ごした
3日目は、清流ではなく、白浜に立ち寄った。実はあまり好きな場所ではない(笑)。一級の観光地なんだろうが、外国人も多く居て、落ち着かないし、コストパフォーマンスは低いと思います。結構立派な温泉旅館に泊まったが、リピートはしないだろう。普段、時間に追われている毎日だから、時間がゆっくりと過ぎる田舎が好きなので、これでは旅情も感じることは出来ない。
 ということで、車での総走行距離は700kmとなり、高知県の四万十川に車で行ったのには及ばないが、結構な距離を走った今回のツアーでした。ところで、ドライブのお供に必須のアイテムがネックカラーです。頸椎症を自覚する前は、いつも旅行先で寝違いになったりして、旅行の半分くらい頸痛を我慢していたんですが、車に常備しているのが、これです(写真)。全体がネット状になっていて、夏でも風通しがよく、暑さは感じないし、運転の疲れが激減しますので、ぜひ試して欲しい。車の運転がどれだけ頸に悪いかが実感できます。高速で走っているときの頸の緊張度合いは半端ではないことが本
当に実感できます。ただ、あまりに楽なので長距離運転は眠くなることがありますので、助手席の人は適時、運転手に話しかけるようにしましょう(笑)。 今回はこの辺で。

又吉先生の作品を読んだ。

普段あまりTVを観ないのだが、関西人ということもあり、お笑いは大好きであり、ニュース以外にたまに見るとすれば、芸人の出演している番組である。若手の芸人のなかで気になっていたのが又吉直樹氏であった。TVに出ていても、特に積極的に面白いことを言うわけではないが、彼の風貌を見ると何故か笑ってしまうのであった。どちらかというと、彼は笑わせているのではなく、笑われているのかもしれない(彼には大変失礼なのであるが)が、いじられキャラは芸人にとっては重要なキャラであることに変わりはないであろう。先頃、芥川賞を受賞した彼であるが、処女作で受賞というのは本当に才能
があるのであろう。ただ、今回読ませていただいたのは「火花」ではなく、「第2図書係補佐」という作品である。書評のようなエッセイ集であるが、とても面白く読ませていただいた。また、彼のお笑いの才能は、「話し言葉」ではなく、「書き言葉」に由来するのだと改めて感じたのである。
  しばらく文学から遠ざかっていたのは、仕事柄、法律や会計などの専門書ばかり読まされるため、活字には本当に嫌気がさしていたからかもしれない。仕事上の愚痴を言うとすれば、最近の専門書の文章は英文を直訳したような変な日本語が多く、内容も難しいうえに表現が日本語的ではないので、本当に不愉快に感じていたのだが、そんな専門書とは全く違い、又吉氏の作品は思春期の頃に現実から逃避するために逃げ込んだ作品たちと同じ匂いを少し感じました。文学的、叙情的な表現があり、懐かしくも感じてしまったのである。又吉氏は作品の中で、思春期に読んだ作品でも、大人になってもう一度読み直してみると、違った印象を受けたりすると書いてあった。私も少しそういうことを期待しながら、しばらく文学青年(?)に戻ってみようと思う今日この頃なのでした。