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頸椎症性神経根症(総括編①)「術前と術後の画像比較」

今回から何回かにわたって、私の闘病記を総括していきたいと思います。もちろん、まだ症状は残っているわけで、闘病記は完全に終わったわけではありませんが、とりあえず西洋医学による外科的な処置はすべてやり尽くしたと思っております。「不幸にも後悔する事態となっても、やらないで後悔するより、やって後悔したほうが少しまし。」が私の生活信条でございまして、まずは、この6カ月で意思決定したことに対する悔いは全くありませんことを申し添えておきます。また、このようなブログで自分の闘病記を記録しようと思ったのは、私と同じような症状で思い悩んでいる方々に少しでも参考になったらという思いからです。私の闘病記がそのような方々の参考になってくれればと思っております。
 下に3D-CTによる術前と術後の写真を掲載しました。術前のC6-C7(水色箇所)にほとんど隙間のないことが窺えるかと思います。これに対して術後のC6-C7は綺麗に隙間ができ、神経根症が根治したことが窺える画像となっております。実際、自覚症状としてもC6-C7の症状は全くなくなりました。

 次に術前のC5-C6(オレンジ色)ですが、ちょっとだけ骨棘が出ているのがわかりますでしょうか?これが、私がついでに切除しておいてと言った箇所なんですが、術後のC5-C6ではこの部分もなくなっているのが窺えます。ただ、不幸にも現在残っている症状は、この骨棘が災いしているのかどうかは不明となってしまいました。というのも、1回目の手術の姿勢からC5-C6間に椎間板ヘルニアが発生したことを主治医から伝えられたからです。1回目から2回目の手術のインターバルはわずか2週間くらいの間だったので、このヘルニア(軟骨突出)だけが原因ではないかも知れませんが、とりあえず現在も残る症状はC5-C6ということになりました。
 神経根症の診断の難しさを主治医は常に口にされていましたが、高位診断と画像診断のコラボレーションは医師の経験にも左右されますが、患者側の表現力も重要のようです。「痺れている」「腫れている」「麻痺している」は微妙に使い分けないといけないし、特にどの部分がどうすればどのような症状になるかを面倒くさがらずに多彩なボキャブラリーで表現することの重要性を感じたこの6カ月でした。

昨夜はパーティナイト

昨夜は、家族水入らずで私の退院パーティを開いてくれた。ささやかではあるものの至福の時を家族と共に過ごした。手前みそではあるが、自慢のオーディオシステムがあるので、我が家のカラオケはカラオケボックスなみのパフォーマンスである。ほとんど息子たちが歌っていたが、私も久しぶりに十八番を2,3曲熱唱した。左手指先の痺れ感は依然残ったままであるが、これは日にち薬と信じたいものである。退院後も時々経過報告をメールで主治医に行うことになっている。日々良い報告をしたいものである。
 ほぼ半年間好きなテニスを休んでいた。筋力も体力も低下したことであろう。とりあえず、3km程度のジョギングから始めようと、昨日はジョギングウェアを一式揃えてきた。久しぶりにテニスをして仲間からヘロヘロになるところを見せられないためである(笑)。

明日退院。(退院前夜)

さきほど、部屋でぼうっとしていたら主治医先生が来られて、「手術のDVD見ますか?」と仰ったので、主治医の説明付きで2回目手術の上映会を開催していただいた。一生懸命説明いただくのであるが、頸がどの方向を向いているのかもさっぱり分からず、とにかくダイヤモンドドリルで骨棘を削っているところです、というのだけわかったのでそれだけは画面の写真を撮ってみた。下の写真がそうである。顕微鏡下による手術といっても、どこに何があるか当然のことながら知っていないといけないし、色々な箇所の専門用語が飛び交い、全く理解できなかった。最後はC5-C6の骨棘に絡みついた椎間
板ヘルニアの軟骨をピンセットで取り出すシーンがあったが、私には骨付きカルビにしか見えなかった(笑)。3D-CTやMRIのコピーもいただいた。この主治医先生は患者は知る権利があるというポリシーのもと、こういうことをオープンにして下さるので、とても私には合っていると思うし、信頼できるフランクな先生であると思っている。約一時間の上映会を今終えて、このブログを書いている。明日は朝6時半に病院を出発することにした。早く家族の待つ家に帰りたいという気持ちでいっぱいである。治ったら、行けずにいた魚釣りやザリガニ釣り、外食など家族サービスをしてあげたいと思っている。
 ということで、私の闘病記のうち、現場での体験記はこれで終わりになります。というか、終わりにしたいと思っている。このあとは、総括的なことをブログにまとめ、闘病記は本当に終わりにしたいと考えている。

2回目手術(3日後)

今日は本当は退院予定日だった。ただ金曜日だし、もう一日いても良いかなと思い、退院を明日の土曜日にしてくださいと申し出た。体調は良好である。気道確保のドレンの抜去箇所もようやくましになってきた。何度も書いているが、手術の創部よりこの方がずうっと不快感がある。全身麻酔の手術を予定されている方はこの覚悟は必要かもしれない。ただ、胃カメラがあまり気にならない人や、これを何度も経験されている方などは比較的楽かもしれない。
 神経根症の症状はというと、左人差指と親指の先の痺れは依然としてすっきりしない。しかし、これは15年来の症状ではなく、あくまで一回目の手術の姿勢によって発症した症状(おそらくヘルニアの突出によるもの)なので、早い修復を期待したい。今日、このあと主治医から退院後の説明と、現状説明がある。そのときに、前回のC6-C7の手術の姿勢でヘルニアが突出したところの話しをもう少し詳しく聞きたいと思っている。わずか4時間の姿勢でヘルニアが飛び出すのは、仮死状態だからよほど無理な姿勢で臨んだのが原因なのか、それともちょっとしたことでヘルニアが突出する体質なのか、後者だ
とすれば、今後の生活の仕方も考え直さないといけない事態である。好きなテニスも制限されなければならないかも知れない。
 それと、駄目もとでお願いしたんですが、退院の際にいままでのMRIや3D-CTやひょっとしたら手術時を撮影したDVDもいただけるかもしれない。3D-CTなどは術前と術後を比較して、皆さんに披露してみたいと思っている。私はすでに画像で見たが、椎間孔がきれいに開いているのが分かる。
【以下は、主治医先生からいただいたプリントアウトした術後の3D-CTの画像】

手術直後(番外編)

今回は、手術中の麻酔があまり多くなかったのか、術後すぐに目が醒めたので、我慢しなくて済むはずの術後の痛さまで味わってしまったのだが、主治医が手術中はじっとしていたから、十分寝返りなどしてもらって結構ですと仰っていた。部屋に一人きりになったときに、そうだ寝返りをうとうと思って、寝返りした瞬間、付けていた酸素マスクのバルブが根元からとれて(写真)、私の口のほうに酸素が来なくなったことがわかった。「シュー」と音がするだけで、こちらに酸素が来ない。ナースコールのボタンも見当たらず、このまま酸欠で死んでしまうのかと覚悟を決めていたら、よくよく考えたら、別に海底でアクアラングが外れたわけでもなく、普通に息が出来ることに気がついた。その瞬間から笑いがこみあげてきて、笑おうとすると今度は傷口が裂けそうなくらいの痛みが襲ってきた。もう最悪の3分間でした。家内が部屋に戻ってきて、異常に疲弊している私に驚いていたのは言うまでもない(笑)。