病院を選ぶ際に感じる情報の非対称性

昨年までは手術を受けようなんて少しも考えていなかった。でも、今は100%手術をしようという考えに変わっている。これは先にも述べたように神経の圧迫による筋委縮が始まっているからである。自分で手術をするぞ、と決めても自分でするわけにはいかず、どこにいるどのお医者さんにお願いしたらいいのか、見当もつかない。今はインターネットという便利なツールがあり、このツールにより本当に助けられている。ヤフオクなどをたまに利用するが、多少のゆがみがあるとしてもほぼ適正な金額で落札されている完全市場である。これは売り手と買い手が等しい情報を把握しているからである。これを情報の対称性というが、病院選びには未だ情報の非対称性が存在している。こんなことをブログに書いているとひょっとして関係者が見ているかもしれないと思ってしまうが、実は最近ある決断をしてしまった。今月に手術の予約まで入れている病院にキャンセルを入れ、また一から検査を行い、来月に別の病院での手術の予約を入れるという大胆な行動に出てしまったのである。キャンセルを入れてしまった病院が駄目だというわけでは全然ない。頸椎の専門医としては有数の病院である。ただ、言うなれば病気に対して向き合う私との考え方の違いが私をそういう行動に動かしたのかもしれない。もともと頸椎症性神経根症は保存療法が大半であり、手術療法は数%だそうだ。手術による合併症等のリスクを考えると保存療法の方が医師側も患者側もノーリスクでハッピーということなんだろう。その先生、私の症状よりひどい患者さんの話をよくされていた。要するに「あなたの症状では手術はまだ早い」ということだと思います。でも、筋委縮が進み、腕も満足に上がらない状態になって、「ようやく腕も上がらなくなり、筋肉もすごい細くなりましたので、手術をお願いします。」と私が言うまで時間を引き延ばして欲しいということなのだろうか。これは、最初の方に感じた疑問であったが、その第一印象がずうっと私の中にあったのだろう。それでも手術をお願いしますという私のプッシュで手術に至ったわけですが、そんなに手術がしたくないのだろうかと思っている。ヤフオクのことを先に書きましたが、情報の非対称性が病院選びには存在している。患者が手術を決意したとしても、統計的に神経根症は保存療法が主流だからということか、15年も保存療法でやってきて、それでも無理で、筋委縮もあるし、これは手術だろうと素人ながらに思っても、ある医者はまだ大丈夫といい、ある医者はこれは手術ですと言う。この症状にはこの対処法というように一対一の関係になっていれば良いが、神経などという神がかり的なところを患った自分の不運を恨むしかないのかもしれない。医師側と患者側の情報に差がありすぎるかもしれない。しかし、医師側は患者目線でアプローチする必要があると思うし、患者側も丸腰で行かず、ある程度自分で病状について情報を入手する必要があると思う。可能な限りお互いがもつ情報を共有することが重要であるし、医師側は患者と患者に巣食う病巣を翻訳する役割を果たす必要があると思います。