デパス再考

デパスの効果や副作用については、いろいろと言われているみたいで、結局のところ個人差がありすぎて本当のところはどうなんだろう、という感じであろう。私は、頸椎症を患って、今年の6月に外科的手術を決断したのであるが、手術後に処方された薬のなかに「デパス」なるものが含まれていて、これがこの薬との初対面であった。何の薬かも分からずに服用していたが、とにかく眠くなる薬であることは確かで、私は少々の酒くらいでは酔わないという自負があって、部分麻酔の効き目が悪く、ひどい目に合った経験もあるくらいなのだが、それでもこの「デパス」は本当に眠くなる薬であると経験値か
らそう思う。
 標題に「デパス再考」としたのは何故かというと、このデパスという薬、ある意味、一番効き目のある薬ではないのかと思うくらいに感じているからである。常習性ということではなく、非常に深い眠りが得られるためである。別にこの薬がなくても十分に眠れるのであるが、何というか気絶したように眠れるので、次の日の目覚めは鈍いが、朝早く起きる必要がない週末ということが前提ではあるが、左手の指先の痺れの症状が本当に和らいで、非常に爽快な目覚めを提供してくれるからである。
 リリカやトラムセットは疼痛などに効果があることは自分自身で経験済みであるが、この「デパス」という薬、単なる眠り薬ではなく、深い眠りを演出することで疼痛の外堀を埋める効果があるなあと改めて感心する境地に至る今日この頃であった。