高位診断

悔しくも根治に至らなかった一回目の手術後ではあるが、仕事仲間及び関係者にも言わず、こっそりと治そうと企てていた私は一人C6頸椎症の痛みに耐えながらの今日この頃である。また、今月末に手術を控えている私ではあるが、主治医の先生とたまにメールで症状のやりとりをして、アドバイスをいただいているのが唯一の心のよりどころである。私も専門職ではあるが、この医師先生も専門職であり、専門用語であろうか、今回のメールの中で「高位診断」なるテクニカルタームを使用されていた。すぐさまネットで検索する。そうすると、頸椎のどの箇所が病んでいるかを手の何指かで判断するという類
の診断ではないかと素人判断する。もちろん、そうではないかも知れないので、あくまでもこの先は素人判断の私見であることをご了承いただきたい。
 結果から言うと、私の場合、厳密には指にまで本当に症状が出たのは硬膜外カテーテルのときと今回くらいで、ほとんどが頸の痛みと鞭打ち症という症状であった。3人の専門医にこの高位診断なるものをしてもらったが、私の場合、幸か不幸か指で症状を判断することは出来なかった。でも、一つ前の先生も、今の主治医の先生もしつこいくらいこの「高位診断」なるものをされたが、指に症状がでない私の場合、どうすればよかったのだろうか?アンラッキーであるとしか言いようがない。あと、参考になればと思いますが、私の場合C6-C7の骨棘の方がC5-C6の骨棘より巨大であったので、この大きさからC6-C7を重要視されていた先生が大半であった。MRIや3D-CTを重要な情報源とすることの弊害かもしれない。私の場合、確かに上腕三頭筋を委縮させたのはC6-C7の骨棘であったが、激痛を伴う鞭打ち症のような症状をもたらしていたのは比較的小さいほうのC5-C6の骨棘であると今になって確信している。ただ、指にまでその症状は出なかったと言って良い。アンラッキーと言うべきなのか?不幸中の幸いは、手術自体のダメージの低さであろうと今になって再認識してみるのであった。