前回の手術でC6-C7間の骨棘は切除されたんですが、主治医の説明では手術時の姿勢でC5-C6の神経根症が発症したんじゃないかということなんです。しかし、全身麻酔というのは自分でいうのも何ですが、ほとんど死体のような状態にさせられるわけで、相当無理な姿勢をさせられていたのかなと思っています。というのも、手術後の症状はこの15年間で経験したことのない症状で、高位診断で材料とする指先の疼痛・痺れが出るほどのひどい症状だからである。ただ、15年間に発症を繰り返した頸の鞭打ち症状はなく、頸の稼働域が狭くなっているという感じはない。
私の場合、今の主治医を含めて合計で4人の専門医に診てもらった。しかし、その全員がMRIや3D-CTなどの画像診断にミスリードされたんだなというのが私の感想である。私も専門職なので、医師側のミスリードが故意・重過失かというと、よりひどくなったわけでも半身不随になったわけでもないから、そうとも言い難い。なので、職業的専門家としての正当な注意を払ったかというと、これは払ったと言ってあげるべきなんだろう。なぜなら、C6-C7間の神経根への圧迫度合いの方が、C5-C6間の神経根への圧迫度合いの方より画像上では明らかに大きいからである。しかしながら、私の15年間の症状を総括すると、このC5-C6間の症状の方が多く生じていたと今更ながらに思われるのである。で、これと同時並行にC6-C7間の骨棘は大きくなっていたけれど、この症状は比較的穏やかであまり目立たなかったという感じである。なので、C6-C7は骨棘が大きいけれど、神経根症として発症したのは今年の1月ではなかったかと実感しています。それは、今年の1月から上腕三頭筋の委縮が顕著になってきたからである。
では、どうすれば正解を得られたか、C5-C6間の症状が高位診断で見てとれる瞬間が手術前に一回だけありました。それは硬膜外持続カテーテルにおいて麻酔薬を注入した瞬間でした。この瞬間、左の指の人差し指と親指に痺れが出てきたんです。C5-C6の症状は頸の痛みが主で高位診断の材料となる指にまで症状が出て来なかったのですが、この瞬間(瞬間といっても半日くらい)は明らかにC5-C6の症状を疑う材料があったと言えます。でも、すぐに人差し指と親指の症状は麻酔により改善されたため、その後も材料とされることはなかったということです。