頸椎症性神経根症(総括編③)「手術法について 前方除圧固定術&後方椎間孔拡大術編」

最初の手術は某総合病院で行う予定であった「後方椎間孔拡大術」というものであった。最終的にはこの方法も選択しなかったのであるが、頸椎専門の整形外科では、おそらくオーソドックスな方法がこの「前方除圧固定術」と「後方椎間孔拡大術」ではないだろうか。あくまで素人による私見とご容赦いただきたいが、この2つの手術法の説明をしていただき、比較的ダメージの小さいほうは「後方椎間孔拡大術」ではないかと理解したので、こちらの方法でお願いしますと言いたいところ、当時の主治医からも「後方椎間孔拡大術で十分効果があると思います。」と仰っていただいた。ということで、5月末に
この方法で手術することが決定したのである。この手術の前に「頸椎硬膜外持続カテーテル」を実施したことについては記載を省略します(過去ブログをご覧ください)。
 「十分効果がある?」という言い回しが気になっていた。京都の某クリニックの頸椎専門医も同様のことを仰っていたが、「前方除圧固定術」の方が効果はあるそうで、効果の優劣としては「前方除圧固定術」の方が上なのかもしれない。これは本当の話なのであるが、何度説明を聞いても、この「前方除圧固定術」の手術法、もっと言うとその手術の効果が理解できなかった(笑)。何やら、患部の椎骨なるものを切除し、代わりに自分の腸骨なるものをチタン製のケージの中にいれて椎骨を固定する云々という説明であったと思う。そんなことをしたら頸が回らなくなるのではないか?とか、随分大掛かりな手術だなあ、これは相当、手術後リハビリに時間を要するのではないか?など疑問というか恐怖心が起きるも、最後まで頭の中で理解できないので、こんな手術は受けたくないと考えていた。結局、当時の主治医からも「後方椎間孔拡大術」でいきましょう。ということだったので、ほっとしたのは言うまでもない。ただ、結果として、この専門医も選択しなかったのは、手術を控えた、ひとつ前の外来診察日に、どのような手術を行うかという説明が全くなかったからである。結構、慎重な性格なので、「後方椎間孔拡大術」なるものもいったいどんな手術なのか説明があっても良いが、なんの説明もなかったので、この最後の外来から手術までの3週間、ものすごい不安感がストレスとなっていたのを今でも覚えている。ただ、今から考えると、それほどオーソドックスな方法なので、説明は要らないだろうという医師の判断があったかもしれない。しかし、最終的に手術をお願いした主治医から「後方椎間孔拡大術は顕微鏡下ですか、それとも内視鏡ですか?」と聞かれたときに、そう言えばどっちだろう、それさえも聞かされていなかった、あるいは患者に伝える必要がないと判断されたのかもしれないが、手術の詳細も知らないで切り刻まれるのかと考えると、一瞬にしてその病院で手術するのが嫌になってしまった
のである。