全米オープンテニス2013(続き)

決勝戦のあと、すぐに表彰式にうつるんだけど、最初に準優勝だったジョコビッチが準優勝のプレートを贈呈され、そのあとスピーチを述べる。この準優勝者のスピーチにいつも泣かされることになるのが毎年のこと。昨年のウィンブルドンはフェデラーが優勝、マレーが準優勝で、そのマレーが本当に悔しそうに最初に放った言葉が「Very close(もう少しだったのに)」だった。目頭を熱くしながら述べたマレーの本当に悔しそうな横顔にジーンときて、思わず涙してしまった。まあだいたい毎年、グランドスラムでは準優勝者のコメントに泣けてくるんだけど、今年の全米オープンは違った。優勝したナダルのスピーチの言葉に感動して泣いてしまいました。
 優勝者の話の内容としては、始まりは準優勝者への賛辞の言葉であり、だいたいは月並みな表現で、あまり心に響かないんだけど、今年のナダルがジョコビッチに言った言葉はいつもと違っていた。「ノバク、君との決勝戦は特別なものだけど、僕に決勝戦であのような高度なプレーをさせるのは相手が君だからなんだよ。」正確ではないかもしれないけど、このような内容の言葉だったと思う。とてもナダルらしい飾りのない戦った相手に対するリスペクトを感じさせる素晴らしいコメントで、思わず涙してしまった。ナダルは本当に復活し、メンタル、フィジカルともにチャンピオンの風格があるなあと感じました。しばらく王者の座に君臨するかもね。来年以降にも期待したい。