先週の入院・手術という大イベントがなかったかのように、また今週から通常業務が始まった。周りに
は手術をすることを言っていないし、本当ならこっそりと全快になる予定だったのだが、そうもいかず
トラムセットで痛みを抑えながらの業務開始となった。主治医からはメールでアドバイスを引き続きも
らいながら、今月末の再手術に挑む決意を新たにするのである。ちなみに、昨夜時点での創部は以下の感じ。
傷口だけは本当に綺麗に回復しているのになあ。
6月 2013のアーカイブ
リリカという薬
手術を受けた病院の主治医はその前に服用していたトラムセット配合錠を勧めず、「リリカ」という薬を処方されました。なので、今はこのリリカを服用している。退院して間もなく、体力が落ちているからかもしれないが、この薬、とにかく眠くなるような気がする。今朝も飲んだ後、昼間2時間くらい眠ってしまった。これではウィークディは仕事にならないので、明日からは朝は服用しないようにしようと思っている。私、個人的にはトラムセットをトンプクのように疼痛時に服用するのが一番体に合っていたと思います。このトラムセットも常用すると食欲が著しく減退するから、常用はできないが、とんぷく用としては本当によく効く薬だと思います。
主治医はトラムセットについて、トラマドールとアセトアミノフェンの複合剤で、とくに前者のトラマドールは癌性疼痛用のモルヒネという麻薬にも似た成分が入っていて、常習性を気にしておられました。
医師によって言うことが違うので、本当に困ってしまいますが、まだこのリリカの効き目については良く分からない。今のところ、とんぷく的に一日昼間に服用するという方法で使用していたトラムセットが疼痛には良く効いた感じがする。また、患者目線で報告していきたいと思います。ただ、朝服用して、軽い下痢になったんだけど、これは一緒に服用しているプレドニン、メチクール、デパスという薬のせいかもしれない。デパスは何かいろいろなことを書かれているなあ。止めとこうかな。
今日退院しました。
本当は金曜日に退院予定だったんですが、術後の左親指と人差し指の痺れを主治医が気にされて、遠方なのでもう一日いてくださいと言われ、今日になりました。創部は本当にきれいで、やはりダメージの少ない手術であったなあと思いますが、実はC6-C7の骨棘は切除し、その症状はなくなったのですが、MRIや3D―CTによる診断でC5-C6にも骨棘があって、C6-C7のそれよりは小さいからという理由で切除が見送られた部分が、どうも手術時の姿勢からC5-C6の神経根症も発症したのではないかと昨日MRIを撮って言われてしまいました。大阪人根性で、診察のときにこのC5-C6もついでに取っておいてくださいと言ったのに、症状が出ていないから駄目だと言われ、こんな結果となり、少し残念です。医者に症状を言うときは多少大げさ目に言う方が良さそうですね。私は大げさに言う方なんですけど、術前は親指と人差し指に症状がなかったので、仕方ないですね。頸椎の手術は私のように、一か所を良くすると、その影響で他の箇所の症状が出たりするんだなあと自分の体験を持って思いました。近くにある疑わしい箇所は、多少症状を大げさに言っても処理してもらうべきだと思います。
C6-C7の症状はなくなり、鎖骨やあばら骨付近、左上腕部の冷感は完全になくなりました。今はC5-C6の追加手術をするかどうか悩んでおります。主治医曰く、C5-C6は骨棘が小さく、おそらくしばらくすると椎間孔の隙間に神経根がちゃんと収まって、症状は和らぐだろうから、手術するかどうかはゆっくりと考えましょうと言われました。しかし、大阪人気質の私は、もうこのいつ爆発するか分からない状態がストレスなので、手術をしようかなという方に傾いている。M体質なのかも(笑)。手術の創部よりも、気道確保のためにドレンの抜いた後や尿道にいれたドレンの影響でおちん◎んの先が術後痛くなる方が本当に辛い。今度、手術するとしたら、尿道にドレンを入れる担当に優しくやってくれと注文をつけようと真剣に考えている(笑)。
【以下は、本日の筆者の写真、創部は本当に軽いのが分かってもらえるかと思います。】
手術後3日目(退院予定日)
今日は退院する予定であった。しかしながら、リバウンドによる疼痛がひどく、とても退院できる状態ではなく、退院は持ち越しとなった。ブログの方は5日できれいさっぱり根治して退院したとあったので、私もそれを期待していたが、その方は発症してからの歴も短期だったのだろう、リバウンドが少なく本当にダメージの少ない手術となったことであろう。もし、このブログを読んでおられる方がいれば、手術をするのなら早いに越したことはないと思う。私の場合、神経根症でもリバウンドがあるのだから、もし脊髄症なら相当なリバウンドがあるであろうし、リハビリも過酷を極めるであろう。私も筋委縮による左腕の上腕三頭筋のリハビリは退院後に待っている。
今は、部屋でPCを開けて、たまりかけてきた仕事をこなしている。まあ、仕事に復帰するのは出来そうであるが、すっきり直して、好きなテニスを思いっきりやりたい。
手術後2日目
今日は昨日よりは若干左手の疼痛もなくなったような気がする。しかし、神経を患うというのは本当に恐ろしいなあとつくづく思い知らされた。主治医からリバウンドがあるということは聞かされていたが、もうそこにないはずの骨棘による圧迫と同様(若干種類は違うのであろう)の痛みがそのまま残っているのは理解し難いものがある。15年間もほぼ3分の1くらいに押しつぶされた神経根が急に解放されたからなんだろう。一体、患部はどうなっているのかなあと思ってしまう。
話は変わるが、私のお世話になっているのは「脳神経外科」である。以前お話ししましたが、「頸椎整形外科」からの変更である。少し、プライベートな話しになるが、私の11歳になる息子が生れてすぐにこの「脳神経外科」にお世話になった。小児科で少し頭の鉢が大きいですねと言われ、MRIで検査し、くも膜のう胞の形成による「脳梁欠損症」と言われた。頭の中が真っ白になったことを覚えている。幸い、重度の身体障害まではいかなかったので、普通の小学校に通っているが、この症状を患うと、言語能力が低いため、まあ分かりやすい話、ドモリや対人恐怖症など、自閉症の軽いような症状がある。だから、普通に生活しているが、会話がおぼつかない。事あるごとに手紙を書いたりしてくれる。親バカと言われるかもしれないが、文章にすると、まあまあの意思表示をしてくれるので、将来は物書きにでもなってくれたらなあと思っている。入院する一日前に「おまえは長男だからパパがいない間はママを助けて、弟の面倒をみて、しばらく収入がなくなるから無駄遣いしないように頑張ってくれよ。」と冗談ぽく伝えておいた。入院出発の日、私の荷物の上に長男坊が書いた手紙が置いてあった。私の言った内容を理解してくれたのだろう。しっかりとした字で書いてくれていた。とても心強く、家を後にすることが出来た。
【以下は、長男坊が書いてくれた手紙の全文】
手術後1日目
昨夜は2時間毎に目が覚めた。特に苦しいわけではないが、手術後ほぼこん睡状態だったので、眠りすぎたからであろう。付き添いの妻も帰ったので、一人病室で長い夜を過ごした。朝起きてみるが、やはりリバウンドと称する症状が左腕にでている。手術は成功し、骨棘を取り除いたので、椎間孔は正常に開いているらしいが、15年間も圧迫していた神経根に急に血流が良くなって内出血のように腫れるのが原因とか、骨棘を削る際のドリルの熱で神経根が一時的に炎症を起こすことが原因だそうだ。しかし、下の写真を見てもらえば分かるが、非常に低侵襲な手術であったことは分かる。写真は今日の午後1時半ころにセルフで撮ったものだ。とても4時間の手術を終えたとは思えない感じである。普通に歩けるし、ローソンに買い物にも行った。あとは、このリバウンドさえなくなれば、復活であるのだが、、、。
それにしても、手術の創部より、気道を確保するために入っていたドレンを抜いたあととか、尿道に入っていたドレンのせいで、喉は胃カメラを入れているときのような痛さがするし、尿道というかオ◎ン◎ンの先がおしっこをするたびに痛い。まあ、全身麻酔の手術には伴うものらしいが、これらのほうが本当にじわじわ痛い。
手術直後
初めての全身麻酔による手術であった。手術室に入って7,8人のスタッフがいたであろうか、手術台の上に乗せられて、色々な器具を取り付けられ、酸素マスクを付けますと言われた瞬間から記憶がない。次の瞬間、「◎◎さん」と自分の名前を呼ばれたことに目が覚めた。臨死体験とでもいうべきか、とても心地よい気持ちから目が覚めた瞬間からあちこちが痛い、生きているという実感は再び痛みから始まった。その後、医師や看護師、妻から声をかけられたが、意識が朦朧としていてあまり覚えていない。この文章は一日経ってから書いているが、手術時間は4時間であったようだ。医師からは、頸椎症の症状は神経への減圧を行ってもしばらくはリバウンドがあり、100%の改善をすぐには望めないそうだ。確かに言われた通りであった。むしろ、手術する前より疼痛や痺れがある。筋肉のけいれんもあり、とても不安な気持ちになった。明日からの回復に期待したい。とても長い夜であった。
手術日当日
午前5時ころ目が覚めた。妻は横の簡易ベッドでまだ眠っていた。病院の朝は早い。6時起床であるが、緊張しているのか早く目が覚めた。今日は一日絶食だそうな。水分も午前7時以降は摂ってはいけないらしい。
手術は午前9時スタート、全身麻酔の手術なので、その準備から始まってすべてが終わるのは午後1時ころらしい。
あと2時間、緊張してきた。
写真に写っているものを手術で身につけるそうな。T字帯?Tバックのおむつかな。かけ布団のようなものを掛けてくれるらしいが、全裸で臨むそうである。
午前7時20分。さあ、頑張るぞ。
入院日そして手術前日
午前5時半に起床し、6時50分に家を出た。お世話になる病院が大阪から遠方のため、8時の新幹線に間に合わせるためである。
午前10時、無事に病院に到着。明日の手術の説明や入院のオリエンテーションを受け、後は部屋でPCに向かい、仕事をしながら時間をつぶす。
午後3時、妻が手術の説明を聞くためと、明日の付き添いのため遅れて病院に到着。久しぶりに夫婦水入らずでゆっくりと話をした。
午後4時、主治医から手術の説明を聞いた。一度聞いていたが、改めて聞きなおした感じだった。とても分かりやすい説明であったが、聞けば聞くほど、首のあたりが痛くなる感じがした。
午後6時、夕食をとる。
午後7時、明日から入浴できないので、シャワーに入る。
午後8時から妻と談笑し、午後9時消灯。
総じて穏やかな一日であった。
専門医にもメールしてみました
ブログの方からの返事をいただき、「これだ!」と思い、それで病院を変更し、現在に至っている。5月
のGW明けに大阪からは遠方であったが、日帰りでレントゲン、MRI、3DCT、入院のための諸検
査(肺レントゲン、血液検査、肺活量、心電図など)を済ませ、診断してもらい、手術の予約を済ませ
ました。インターネットでの情報収集に明け暮れた今年1月からの奮闘であったが、何かの縁であろう、
明後日からお世話になる医師に巡り会えた、今はこの一期一会を大事にしたいと思っているし、この医
師にかけている。しかし、人生万事塞翁が馬であるなあとつくづく思う今日この頃です。手術の方法も
さることながら、医師と患者とはスタンスが同じでないといけないと思いました。この「頸椎症性神経
根症」は、私の思うところですが、軽い肩コリや首コリ、寝違えなどから始まり、四十肩、五十肩など
と片づけられる場合も多く、手術療法までいかない人が大半なんだろうなと思います。大半の人は、だ
ましだましで湿布やマッサージで済ますのでしょう。医師もそれを勧める場合が多いような気がしま
す。専門医師に手術を勧められないと言われると、自分で何でも即決する私でも躊躇してしまいまし
た。手術レベルか保存レベルかを決めるのは難しい判断ですね。もっと早くに専門医に診断してもらえ
ばよかったなあと今は実感しています。何故、こんなに西洋医学から遠ざかって、整体やマッサージな
どの保存療法に明け暮れていたかというと、15年前に診断してもらった整形外科医との相性が悪かった
からでしょう。当時は手術も2か月くらい入院と言われていたし、そうでなければ、牽引してくださいと
言われ、牽引に通いましたが、「全く効かない」と訴えると、それなら頭蓋骨に穴をあけてワイヤーで
引っ張るしかないと冗談半分に言われたことを今でも根に持っている。整形外科のスタンスもこんなも
のか、手術をしないなら、整形外科など非力なんだなあと、それから15年間も検査を受けないでいまし
た。もし、このブログを見ている人がいたら、精密検査だけでもした方が良いと思います。寝違えや肩
こり、四十肩もひょっとしたら、「頸椎症性神経根症」の前兆あるいは、もうすでに罹患しているかも
しれません。